2016/01/02

2015自選3篇


歌人の方がTwitterで「2015自選15首」をアップしているのを見ていて、
私も2015年に発表した自分の詩から1篇を選んでみたいと思いました。

その結果、1篇に絞れなくて3篇選んでしまいました。

というわけで、
2015自選3篇と、その冒頭の引用をしますね。


「Yのデッサン」 Poe-zine『CMYK』VOL.4掲載

 檸檬を殺す夢。ひび割れのひかりきれいな体液は着地して雪に紛れた。
 ここはまだ、降ったばかりで、ひかりのはね方を知らない。ひとつ冬が
 終わるとまた冬がはじまる、くりかえすうちに、冬というなまえが要ら
 なくなってただ、雪を言う。


「あざ」 季刊『ココア共和国』vol.17掲載/第6回・202号室賞受賞作)

 速度を持ったいくつかのひかりが、ひとつの木をめがけてくる。
 ひかりは、木のからだで反射をして、どこかへ消える。そのひか
 りのうごきが、木にあざをつくる。ひとつの木が、あざからくさ
 っていく。木が、裂ける。


「花が燃えるとき」 アンソロジー詩集『現代詩100周年』掲載

 くすりいろの、壜の内側に花みだれ
 誰かおぼれているんでしょうか、陽が射すと
 はなのなは しろつめくさ
 誰かの
 おまじないでしょうか、





この中から、期間限定で「Yのデッサン」を全篇公開します。1週間程度で削除します。
よかったら読んでみてください。

Yのデッサン/黒崎立体 (PDF)